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神の手(かみのて、Hand of God)はサッカー用語のひとつで、手を使い得点を決める、もしくは失点を阻止する行為をあらわす婉曲表現である。 アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナが、1986年ワールドカップ・メキシコ大会準々決勝のイングランド戦で決めた「神の手(La Mano de Dios)」ゴールに由来する。 == 概要 == サッカーでは自陣ペナルティエリア内にいるゴールキーパーを除けば、選手が意図的にボールを手(または腕)で扱うとハンドリング (ハンド)の反則となり、相手に直接フリーキックが与えられる(サッカー競技規則第12条「ファウルと不正行為」)。ボールが手に当たると全てがハンドになる訳ではなく、偶然当たってしまった場合は反則にはならない。意図的か偶然かは、そのプレーを見た審判が判断する。 攻撃側がハンドによりゴールを決めた(アシストした)場合、得点は無効となる。守備側がハンドにより決定的な得点機会を防ぐとレッドカード(一発退場)を宣告され、ペナルティエリア内であれば相手チームにペナルティキックが与えられる。 ゴール前に両チームの選手が密集しているような状況では、混戦の中でボールが偶然手に当たってゴールに入る、もしくはゴールから逸れるというケースが起こりうる。また、重要な試合では1点の重みからゴール前でとっさにボールに手が出たり、それを隠してプレーを続けたりすることがある。これらを審判が意図的ではないと判断したり、手で扱った瞬間を見逃した場合は、プレーが成立することになる。 このプレーで利益を得たチームやサポーターにとっては、天恵という意味で文字通り「神の手」となる。一方、不利益を被った側には、不正行為を働いた「悪魔の手」という印象が残る。試合後には審判の判定やフェアプレー精神を巡る意見がメディアを賑わし、誤審問題やビデオ判定導入を問う論議にもつながる。国の威信をかけたワールドカップの予選や本戦では、対戦両国の世論を巻き込む論争に発展することもある。「神の手」を使った選手には賛否両論があり、現役中から引退後まで個人評価に影響することになる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「神の手 (サッカー)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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